(しょうとくたいし)聖徳太子
飛鳥時代の政治家。用明天皇の子。名を厩戸皇子という。叔母・推古天皇の摂政となる。馬屋で生まれ、十人の話を一度に聞き分け、未来予知ができたという伝説を持つ。仏教に傾倒。
(そがのうまこ)蘇我馬子
飛鳥時代の政治家。大臣。蘇我氏は仏教受容を巡って反仏教派の物部氏、中臣氏と争ってきたが、皇位継承戦争で物部守屋を討ち、政争に勝利。
(とじこのいらつめ)刀自古郎女
古代の女性。父は蘇我馬子。母は物部守屋妹。聖徳太子の妃となり、山背大兄王らをもうけた。この山背大兄王は、のち刀自古の甥である蘇我入鹿と対立して暗殺され、聖徳太子の一族は滅ぼされてしまった。
(もののべのもりや)物部守屋
飛鳥時代の政治家。大連(大臣)。軍事氏族物部氏を率いた。仏教受容派の蘇我馬子と対立。折からの疫病を、国神をないがしろにし仏教を受容したせいだと弾劾。尼僧3人を全裸にして群衆の前で鞭打った。
(おののいもこ)小野妹子
大和時代の政治家。推古天皇の時代、聖徳太子より遣隋使に任じられる。「日出ずる処の天子、書を日没する処の天子に致す」で始まる国書が煬帝の怒りを買ったが、大事には至らず帰国。
(なかのおおえのおうじ)中大兄皇子
飛鳥時代の政治家。のち即位して天智天皇となる。唐、新羅の攻勢に緊迫する朝鮮半島情勢を背景に、645年、時の権臣・蘇我入鹿を暗殺。中央集権化、国防強化を柱とした政策・大化の改新を推し進めた。
(なかとみのかまたり)中臣鎌足
大和時代末期の政治家。大和国にあった藤原という地で生まれた。出生時に白い狐が現れ鎌を足下に置いたことから、鎌子と名付けられたという。秀才として名高かった。
(そがのいるか)蘇我入鹿
飛鳥時代の政治家。蘇我宗家の家督を継ぎ、政敵を排除して国政を一手に掌握。天皇家を凌駕するほどの権勢を誇った。しかし、乙巳の変で中大兄皇子、中臣鎌足らに暗殺され、蘇我宗家は滅亡した。
(ぬかたのおおきみ)額田王
飛鳥時代の歌人。鏡王(かがみのおおきみ)の娘。天武天皇(大海人皇子)に寵愛され、十市皇女(とおちのひめみこ)を生んだ。のちに天武天皇の兄・天智天皇(中大兄皇子)の後宮に入ったとされる。
(かきのもとのひとまろ)柿本人麻呂
飛鳥時代の政治家。『万葉集』第一の歌人。「歌聖」と称される。格調高い歌風で枕詞を駆使し、140あまりある枕詞のうち半数ほどは彼がはじめて使用したものとされる。