(じょふく)徐福
中国の秦朝の頃の人。司馬遷の『史記』によれば、秦の始皇帝に「東方の三神山に長生不老の霊薬がある」と持ちかけ、資金援助を受けて東方へ船出し、平原広沢(広い平野と湿地、一説に日本とされる)を得て王となったとある。
(えんのおづぬ)役小角
飛鳥時代の思想家。修験道の開祖。神仏調和を唱え、のち神変大菩薩と諡され信仰を集めた。その生涯は伝説に彩られている。鬼神を操ることができ、左右に前鬼後鬼を従えていたという。
イザナギ
日本神話の男神。イザナミと結婚し、子として日本国土ほか様々な神をもうけた。イザナミが死ぬと、黄泉の国まで会いに行くが、イザナミを見てはならないという禁を破って彼女の怒りを買い、命からがら逃げ出す。
イザナミ
日本神話の女神。創造神、海神、製鉄の神。イザナギの妻で、共に日本列島などを形成する様々な神々を産み出すが、その途中、事故で死んでしまう。
アマテラス
日本神話の女神。太陽神。別名、オオヒルメノムチ。中世には男神とされたこともある。イザナギが黄泉から戻ってきてみそぎをしたときに、弟のツクヨミ、スサノオと共に生まれた。
ツクヨミ
日本神話の神。月と夜を統べる。『古事記』では、イザナギが死んだ妻・イザナミを取り戻そうと黄泉に入り、黄泉醜女に追われ逃げ帰った際、みそぎをしたときに右目から生まれたとされる。
スサノオ
日本神話の神。イザナギとイザナミの子。アマテラスやツクヨミの弟。出雲でヤマタノオロチを退治し、天叢雲剣を手に入れ、日本最初の和歌を詠んだ。また体毛からさまざまな樹木を創り出したという。
(いぬがみのみたすき)犬上御田鍬
飛鳥時代の政治家。名は三田耜とも書く。近江国犬上郡にゆかりのある豪族で、ヤマトタケルの子孫とされる。7世紀初頭、推古天皇の治世に、最後の遣隋使として隋に遣わされ百済の使者を伴って帰国した。
(あべのひらふ)阿倍比羅夫
飛鳥時代の武将。7世紀中ごろ、蝦夷討伐のため、180隻の軍船を率いて日本海を津軽などを経て北上。蝦夷を大和朝廷の傘下に収め、北海道に至る通商航路を開いた。
(うらしまたろう)浦島太郎
昔話に登場する人物。漁師。浜辺で助けた亀に、海底の竜宮城へ招待され、その主である乙姫と楽しく過ごすが、地上に戻ると長い年月が経っていた。